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画像 浮き出し 署名

画像にこんな「署名」を入れてみたいと思います。

このような「画像に埋め込む署名」は「watermark:ウォーターマーク」などと呼ばれています。

一口にウォーターマークと言っても様々な表現があります。
ぶっちゃけ、適当なフォントで隅っこに小さく文字を合成してしまうのもアリです。

ですが、2015年に問題になったオリンピックのエンブレム問題の際、空港での完成イメージに使われた素材が、隅っこのウォーターマークの部分をカットされて無断で使われていたのが判明した例もあるように、自分ではまさかと思うようなショボイ画像でも、どこかでシレっとパクられてしまうかについては予測はできません。

例のような「透過エンボスなウォーターマーク」であれば、そうした不快な行為に巻き込まれる確率がさらに軽減できると思います。
(簡潔にURLを埋め込んでおけば、無許可のコピー先や画像検索のキャッシュ元などからのアクセスも見込めます。)

文字の範囲が大きく」「写真本体の情報を邪魔しない」「文字本体が透明」な画像とレイヤーの作り方を記録しておきます。

紙や革製品で見られる「浮き出し」風に仕上げる作り方になります。
「浮き出し加工」は「Emboss:エンボス加工」とか「Debos:デボス加工」などと呼ばれます。

工程をスクリーンショットしながら解説していきますので、お使いのソフトが「Adobe Photoshop Elements 14」であれば、そのままナゾッてもらえればオッケーです。


1:適当な画像を背景に、「レイヤー(I)」→「新規レイヤー」を追加します。
作業に背景が邪魔なので「背景レイヤー」の目玉マークを押して非表示にします。

2:「描画」の「水平方向マスク」ボタンで、なるべく太めのフォントで「レイヤー1」中央に任意の文字を入力します。
 (フォントやサイズなどの数値設定については、スクショの数値をそのまま使ってもいいですし、アレコレ試しながらでもok。)

3:レイヤーのリストの青い選択レイヤー1を左クリックすると文字列が選択範囲として表示されます。

4:「選択範囲(S)」→「選択範囲を反転(I)」をクリックします。

5:ブラシツールのエアブラシで文字のある所を適当になぞります。

6:レイヤー1の「不透明度」で濃さが調節できるのを確認しておきます。
レイヤー1の目玉マークを押して非表示にします。

7:次に、手順1と同じようにして「レイヤー2」を作成して青選択の状態にします。
(ついでに、カラーピッカーで、次の塗りつぶしのために黒を選択しておきます)

8:反転&選択していた文字の外側部分を「塗りつぶしツール」で黒く塗りつぶします。
 (※この時も「隣接」のチェックは外しておきます。)

9:「フィルター(I)」→「表現手法」→「エンボス」を左クリック。

10:角度「-45°」、高さ「6」pixel、量「500」%、でOKを左クリック。

11:「選択」ワクの「自動選択ツール」を許容値「0」、「隣接」のチェックを外した状態にします。
12:「文字列の外側」の灰色の部分を 左クリック すると文字の外側が選択されます。

13:キーボードの「Delete」ボタンを押して灰色の部分を消します。

13:レイヤー1と背景、それぞれの目玉アイコンをクリックして、表示をチェックします。
レイヤー1の透明度を調節します。(例では15%にしています。)
チェックが終わったら、背景の目玉アイコンを押して背景を非表示にします。

14:「レイヤー(I)」→「表示レイヤーを統合」を左クリック。
(レイヤー1とレイヤー2が統合されてレイヤー1に合成されます)

15:背景の目玉アイコンで背景を表示させ、背景の色合いに応じてレイヤー1の「透明度」を調節します。(例では50%にしています)

16:位置も調節します。

※:この状態で丸ごとファイルに保存しておけば、他の画像ファイルをレイヤー1の下に「ペースト」して差し込むようにすると、好きな画像でこの透過エンボスのウォーターマークを合成できます。

「ファイル(F)」→「ウェブ用に保存(W)」を選択して完成です。